ジョルジョーネ(Giorgione)の代表作品・経歴・解説

Giorgione1.jpg

眠れるヴィーナス

(1510-11年) 油彩・カンヴァス 108.5×175cm 国立絵画館/ドイツ

ジョルジョーネ(Giorgione)
1477年/1478年頃生 - 1510年没
イタリア / ルネサンス・ヴェネツィア派
  • 謎多き夭折の画家、ヴェネツィア派を発展させたジョルジョーネ
  • 位置づけ:わずか33歳という若さで早世したジョルジョーネ、現存作品数も少ないながらもヴェネツィア派の最も有名な画家のひとりとして君臨しています。同じくヴェネツィア派の巨匠で彼の弟子であったティツィアーノは、ジョルジョーネ亡き後大成しますが。それでもジョルジョーネを超えることはできなかったとも言われています。彼はティツィアーノをはじめセバスティアーノ・デル・ピオンボ、パルマ・イル・ヴェッキオ、ジョヴァンニ・カリアーニなど多数の画家に強い影響を与えました。
  • 作風:デッサン(線)よりも色彩に重点を置きいていたヴェネツィア派のジョルジョーネの色彩は鮮やかにきらめき、そして溶け合うように描かれました。ダ・ヴィンチが発展させた「スフマート技法」(ぼかし技法)を用いて色彩と明暗の織り成す柔らかな光のニュアンスを描き出しました。
    また、風景と人物が一体となった絵画を描いた最初の画家で、宗教、寓意、歴史などの意味を持たない小作品という新しい絵画ジャンルの創始者でもあります。宗教画や神話画を描く際も、その物語や主題を理路整然と伝えるだけでなく、その内面に潜む叙情性を描き出しているため、鑑賞者はまるで音楽を聞くかのような詩情性を感じることができるのです。
  • 代表作品・作品解説
  • 【眠れるヴィーナス】

    ただ一人の裸の女性を主題に選び、かつこれだけの大きさの裸婦画は西洋でも前例がなく、当時のイタリア人版画家ジョヴァンニ・バッティスタ・パルンバの官能性表現とともに、その後数世紀にわたって西洋裸婦画の方向性を決定づけた革命的作品と考えられています。のどかな田園地帯を背景に眠るヴィーナスの姿、自然と女性美を静謐に描き出したジョルジョーネの典型的とも言える作品で、この絵画の構成はアングルやルーベンスなどの後世の画家たちにも影響を与えました。
作品 Pick Up
※画像はクリックで拡大します
Giorgione2.jpg

テンペスタ
または嵐
(1505-07年頃)

Giorgione3.jpg

ユディト
(1504年)

Giorgione4.jpg

3人の哲学者
(1507年)

Giorgione6.jpg

羊飼いの礼拝
(1505年)

Giorgione5.jpg

ラウラ
(1506年)

Giorgione7.jpg

カステルフランコ祭壇画
(1503年)


スポンサード リンク