ドニ (モーリス・ドニ,Maurice Denis)の代表作品・経歴・解説

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ミューズたち

(1893年)油彩・画布 171×137cm オルセー美術館/パリ

モーリス・ドニ(Maurice Denis)
1870年11月25日生 - 1943年11月13日没
フランス / ポスト印象派
  • ナビ派宣言はこの人から・色彩を平面に戻した画家ドニ
  • 理論:「絵画が、軍馬や裸婦や何らかの逸話である以前に、ある秩序で集められた色彩で覆われた平坦な表面であることを、思い起こすべきである」というドニの言葉は「ナビ派宣言」といわれ、彼の作品がどういう目的を持っているかを的確に示しています
  • 受けた影響:自らの絵を音楽的と述べたゴーギャンに大きな影響を受けています
  • 与えた影響:彼の絵画論は視覚芸術・モダンアートの大きな出発点といわれ、キュビズム、フォーヴィズム、抽象絵画を支える理論的な支柱となりました
  • 代表作品・作品解説
  • 【ミューズたち】

    ミューズとはギリシャ神話に登場する芸術の女神ですが、ドニの描くミューズは現代的な衣装を身に纏うことで、さながら芸術と科学の女神を表しているようにも見えます。しかし、ミューズが描かれる際の決まりごとである持物を描かないことでテーマが曖昧になると同時に、ミューズは神話上では9人ですが、この作品には中央に10人目のミューズが描かれていることで鑑賞者の想像力を掻き立てています。陰影は最小限に抑えられ、地面や葉、服の模様などが文様化されたり輪郭線を用いたりすることで、画面に装飾性と平面性、非現実性が生まれています
  • 【マルタとマリア】

    聖書に登場する女性、マルタとマリアを描いたもので、画面左手の黒い服がマルタ、白い服がマリア、画面右側にキリストが配されています。背景の鮮烈な黄色や青色と、白や黒のモノトーンで描かれた人物3人が対比されています
  • 【木々の中の行列(緑の木立)】

    前景から中景にかけての彩色や描き込みを最小限に抑え、全体的に平坦な色でまとめる中にも、連立する樹のリズムが感じられます。画面をよりリズミカルにしている白い服の人物達が木立の間に描かれ、奥にいる天使に向かっていっているようにも見えます。ナビ派はポスト印象派のゴーギャンに多大な影響を受けていますが、象徴主義にも近しかったドニは、このような詩的・神秘的な作品、神話画や宗教画をを多く残しています。

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    マルタとマリア
    (1896年)

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    木々の中の行列(緑の木立)
    (1893年)

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    キリストの墓を訪れる聖女たち
    (1894年)

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    受胎告知
    (1912年)

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    バッカスとアリアドネ
    (1907年)

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    天国へプシュケを運ぶクピド

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    マニフィカト


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