狩野山雪(かのう さんせつ)の代表作品・経歴・解説

KanoSansetsu1.jpg

老梅図襖

(1647年) 紙本金地著色 166.7×116cm メトロポリタン美術館/ニューヨーク

狩野山雪(Kanō Sansetsu)
1590年 - 1651年5月1日没
日本 / 狩野派
  • 幾何学的構図で有名な「奇想の画家」の先駆
  • 生涯と経歴: 千賀道元の子として生まれ、大阪で狩野山楽の弟子となり、やがてその娘と結婚し養子となり狩野性を授けられた山雪。山楽の助手として活躍し師が没したのち後を嗣ぎ、京狩野の第2代となります。1647年、法橋に叙されますが、2年後、なんらかの疑いにより投獄され獄中で没しています。(獄中から息子へ手紙で自己の無実を訴えています)。また、孤独を好み、歴史や儒学を好む学究肌としての側面を持ち、絵画史研究を行いました。山雪の子・狩野永納が著した本格的な画家伝『本朝画史』は、山雪の草稿を永納が完成させ出版したものです。
  • 作風: 水平・垂直を規範とした装飾性の強い幾何学的構図が特徴。さらに、形態の執拗な追求や精神性性を感じる造形など、奇矯な表現を先行した画家として、伊藤若沖や蕭白など個性的画家とともに評価が高まっています。
  • 代表作品・作品解説
  • 【老梅図襖】

    京都妙心寺の襖絵として描かれた、山雪の傑作のひとつ。大蛇が身悶えるように枝を伸ばしていくような老梅が非常に独創的で強烈なインパクトを与えています。まるで情念を塗りこめたかのような表現は、山雪自身の晩年の苦悩、すなわち、京での活躍が認められる一方で、探幽ら江戸狩野派の繁栄のかげとなり狩野派内での孤立化していった自らの鬱屈した精神を如実に物語っているともいえます。
作品 Pick Up
※画像はクリックで拡大します
KanoSansetsu2.jpg

聖賢図15幅・孟子像
(1632年)

KanoSansetsu3.jpg

聖賢図15幅・孔子像
(1632年)

KanoSansetsu4.jpg

聖賢図15幅・周公像
(1632年)

KanoSansetsu7.jpg

瀟湘八景図屏風
(17世紀)

KanoSansetsu5.jpg

KanoSansetsu6.jpg

瀟湘八景図屏風(部分)


スポンサード リンク