上村 松園(うえむら しょうえん)の代表作品・経歴・解説

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序の舞

(1936年) 絹本着色 233×141.3cm 東京芸術大学芸術資料館

上村 松園(Uemura Shōen)
1875年4月23日生 - 1949年8月27日没
日本・京都 / 日本画
  • 美人画の名手。内面の美を描き続けた孤高の女性画家。
  • 位置づけ: 「女性は美しければよい、という気持ちで描いたことは一度もない。一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香り高い珠玉のような絵こそ私の念願とするところのものである」と語る上村松園・本名上村津禰は、女性の目を通して「美人画」を描いた日本画の第一人者です。同じく日本画家の上村松篁は息子、上村淳之は孫にあたります。
  • 生涯と作風: 明治8年、日本が近代国家として産声をあげて間もない混迷の時代に生まれた松園。女性が芸術家になるには現在よりもずっと難しい時代に、母の支えを得て、12歳で鈴木松年のもとに絵を学び、幸野楳嶺、竹内棲鳳と師事し、諸派の研究に励み独自の作風を確立させていきました。
     描くモチーフは美人画一筋でしたが、中国の故事、日本の古い物語、能の主人公等歴史、物語をテーマとした作品や、母子像などの何気ない日常を描いた風俗画など様々な画題を手掛けています。
  • 代表作品・作品解説
  • 【序の舞】

    タイトル「序の舞」とは、能の舞のクライマックスをなす部分で、序の舞、破の舞、急の舞とあるうちで、最も動きが遅く静かな舞です。振袖の鮮やかな朱色の色彩が見事ですが、女性の表面的な美しさや官能美よりも気品ある至高の精神をテーマとしており、目元から指先まで不思議な緊張感が漂います。松園自身「私の理想の女性の最高のもの」と語っています。
  • 【焔】

    能「葵の上」の六条御息所が生霊となって葵の上を呪い殺そうとする場面に取材しています。嫉妬に翻弄される女の表情、着物に描かれた大きな蜘蛛の巣が執拗な怨念を暗示しています。これまでの松園作品とは趣の異なる本作は、制作の動機について、作家自身の制作スランプと重ねています。
作品 Pick Up
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(1918年)

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母子
(1934年)

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(1913年)

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人生の花
(1899年)

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花がたみ
(1915年)

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春のよそをひ
(1936年)

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娘深雪
(1914年)


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