フリードリヒ(フリードリッヒ,Friedrich)の代表作品・経歴・解説

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氷海 もしくは氷の海 もしくは希望号の難破

(1823-1824年) 油彩・カンヴァス 91×162cm ルーブル美術館/パリ

カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(Caspar David Friedrich)
1774年9月5日生 - 1840年5月7日没
ドイツ / ロマン主義(ドイツロマン派)
  • ドイツロマン派を代表する、孤独と静寂の風景画家
  • 作風:フリードリヒの描く風景画は、厳しい自然に対する恐怖や恐れを実直にキャンバスに描き表しているように感じられると共に、「悲劇的な風景画」と呼ばれる内省的で孤独感に溢れており、心象的、宗教的なイメージをも伝えます。モチーフとしては、自然の風景、廃墟、墓地、木などが多く、人物が画中に描かれている際も、後姿で立ち鑑賞者とともに風景を見つめています。
  • 影響:フリードリヒは新しい風景画を切り開いた画家として一時期名を広めますが、晩年は流行遅れの憂鬱なロマン主義者として評価が落ちていき、死後急速に忘れ去られました。しかし20世紀に入り再評価の動きが高まると、ムンク、ロスコ、シュルレアリスムのマグリットや、リヒター、ベックリンなど多くの画家にその独特の作品感は影響を与えることとなり、現在ではドイツロマン派の巨匠と数えられています。
  • 代表作品・作品解説
  • 【氷海】

    壊れた氷河の中の座礁した船がぽつんと描かれた作品、この船が希望号という名であることから「希望号の難破」とも呼ばれます。まるで墓標のようにも見える大きな氷塊の中に無力な「希望」が描かれている、なんとも閉塞感の漂う作品です

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作品 Pick Up
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雲海の上の旅人
(1818年)

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リューゲン島の白亜岩
(1818年)

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月を想う男と女
(1830-35年)

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樫の森の修道院
(1808-1810年)

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ヴァッツマン山
(1824-25年)

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エルデナ修道院
(1825年)

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窓辺の夫人
(1822年)


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ゴヤ(Goya)の代表作品・経歴・解説

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カルロス4世の家族

(1800-01年) 油彩・カンヴァス 280×336cm プラド美術館/マドリード

フランシスコ・デ・ゴヤ(Francisco de Goya)
1746年3月30日生 - 1828年4月16日没
スペイン / (ロココ美術)・ロマン主義
  • 人間の心の闇を観察した画家、ゴヤ
  • 位置づけ:戦争や革命の多難な時代に活躍したゴヤは、そんな激動の時代を反映するかのような「宮廷画家」の側面の作品と「社会批判」を描いた作品で有名です。
  • 作風:徹底した観察眼によって人間の内面性を描いた人物画や風俗画を多く残しています。出世欲の強かったゴヤは宮廷画家の地位まで昇りつめますが、その観察眼で描かれた人物はロココ的な優美で理想化されず、人物の内面性を強く感じさせるような描写と圧倒的な存在感が特徴です。
    また、その冷静な観察眼は社会や自分自身へも向けられ、社会批判的な版画や、歴史画、そして「黒い絵」と呼ばれる連作が生まれました。
  • 代表作品・作品解説
  • 【カルロス4世の家族】

    国王カルロス4世の主席宮廷画家に任命されたゴヤの初仕事の作品。冷徹なまでの人物の内面描写が見てとれます。また、本来中央に配置するべきカルロス4世はやや右寄りに描かれ、代わりに当時のスペイン宮廷を仕切ってい王妃マリア・ルイサが中央に配されています。また、王と王妃の間にいる子供は表向きは2人の子供となっていますが、マリアの不倫相手との子供といわれています。これは、不倫の象徴色である赤い服を着ているためです。描かれている人物は皆威厳も覇気もなく、不穏な人間関係を見事に再現した一枚です。ちなみにベラスケスの「女官たち」という作品と同じ手法で、左端に描き手であるゴヤ自身の姿も描かれています。
  • ゴヤの画集、関連書籍、グッズ紹介
  • ゴヤ (ニューベーシック) (ニューベーシック・アート・シリーズ)

    ゴヤ (ニューベーシック・アート・シリーズ)

    芸術における伝統的な美の概念に疑問を投げかけ、新しい基準を打ち立てるとともに、人間の暗い恐怖と野蛮な衝動を描き、人間のイメージを拡大したスペインの画家、フランシスコ・ゴヤの作品と生涯を鑑賞する。 (「MARC」データベースより) by Amazon

  • ゴヤ (岩波 世界の美術)

    ゴヤ (岩波 世界の美術)

    富と貧困,繊細な美と恐怖,宮廷での立身出世と痛烈な社会風刺.激動の時代を生きたスペインの首席宮廷画家ゴヤは,王室の輝かしい肖像画とともに,つぎつぎと心に浮かぶ独創的なイメージを描き続けた.矛盾に満ち謎の多いゴヤの全画業を当時の政治・経済・社会問題の中に位置づけ,各国への影響を跡付け,その実像にせまる. by Amazon

  • ゴヤ ロス・カプリチョス―寓意に満ちた幻想版画の世界 国立西洋美術館所蔵 (Art&Words)

    ゴヤ ロス・カプリチョス―寓意に満ちた幻想版画の世界 国立西洋美術館所蔵

    美しくも怪異なキャラクターが描かれた、ゴヤの版画と自筆の注釈書、作品解説を収録した版画集。エロスとユーモアに満ち溢れたその諷刺画の裡にこめられた鋭い近代的批評精神が今、200年の時を超え警鐘を鳴らす。 (「MARC」データベースより) by Amazon

  • ゴヤ  1 スペイン・光と影 (集英社文庫)

    ゴヤ1 スペイン・光と影

    天才画家の人生を通じ、18世紀スペインに誘う 1743年ゴヤ誕生より、スペイン宮廷画家として頂点を極める40歳まで、彼の描いた作品と共に生涯をたどる。堀田善衞の並々ならぬ情熱と、徹底した踏査による長編評伝・第1巻。(解説/高橋源一郎) by Amazon

  • 宮廷画家ゴヤは見た [DVD]

    宮廷画家ゴヤは見た [DVD]

    【DVD】『アマデウス』の名匠、ミロス・フォアマン監督がハビエル・バルデム、ナタリー・ポートマン共演で描いた歴史ドラマ。18世紀末のスペインを舞台に、宮廷画家・ゴヤが描いた2枚の肖像画に込められた神父と少女のスキャンダラスな愛の行方を綴る。(「キネマ旬報社」データベースより) by Amazon

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    裸のマハ
    (1797-1800年)

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    着衣のマハ
    (1803年)

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    マドリード、1808年5月3日
    (1814年)

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    我が子を喰らうサトゥルヌス
    (黒い絵)
    (1820-23年)

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    オスーナ公爵夫妻と子供たち
    (1788年)

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    日傘
    (1777年)

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    イザベル・デ・ポルセール
    (1804-05年)

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    バルコニーのマハたち
    (1808-12年)

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    砂に埋もれる犬(黒い絵)
    (1819-23年)

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    運命の女神たち(黒い絵)
    (1819-23年)

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    精神病棟の中庭
    (1794年)


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    コンスタブル(カンスタブル,Constable)の代表作品・経歴・解説

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    乾草車(干し草車)

    (1821年) 油彩・カンヴァス 130×185cm ナショナルギャラリー/ロンドン

    ジョン・コンスタブル(John Constable)
    1776年6月11日生 - 1837年3月31日没
    イギリス / ロマン主義
    • 風景画の地位を飛躍的に高めた画家、コンスタブル
    • 位置づけ:同じくイギリスの風景画家ターナーとともに、ヨーロッパの風景画を代表する画家のひとりです。当時、絵画は描かれるモチーフによって階級が分かれており、歴史画が最も高い地位の絵画でしたが、コンスタブルは、地元ののどかな風景や自然の変化を描いた風景画を描き続け、下位に見られていた風景画の地位を押し上げたといわれています。
    • 手法:始めはロランのような理想的風景画を描いていましたが、しだいに雲の動きや風の流れといった「印象的なこと」へ画家の興味は移っていきました。パレット上で絵の具を混色しすぎずキャンバスに置いていく手法は、印象派の先駆けともいわれています
    • 代表作品・作品解説
    • 【乾草車(干し草車)】

      コンスタブルの地元サフォークののどかな田舎風景を描いた本作は、イギリスでは大した話題にならなかったのに対し、パリで展示されると素早い筆触で描かれた輝かしい光と色彩がフランスの画家達に絶賛されました。ロマン主義の画家ドラクロワにも大きな影響を与えたといわれています。

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    主教の庭から見たソールズベリー大聖堂
    (1823年)

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    麦畑
    (1826年)

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    フラットフォードの製粉所
    (1817年)

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    雲の習作
    (1822年)

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    デダムの水門と水車場
    (1817年)


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    ターナー(Turner)の代表作品・経歴・解説

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    雨、蒸気、スピード――グレート・ウェスタン鉄道

    (1844年) 油彩・カンヴァス 91×121.8cm ナショナルギャラリー/ロンドン

    ウィリアム・ターナー(William Turner)
    1775年4月23日生 - 1851年12月19日没
    イギリス / ロマン主義
    • 偉大なる自然を描き続けた、イギリスを代表する風景画家
    • 特徴:各地を旅してまわり、多くの風景画や歴史画的風景画を残しているターナーの作品は、だ眼下の自然の形を追うのでははく、その場所の空気の動き、大気のよどみ、光の印象など、極めて抽象的なモチーフを描き出そうと試み、独特の靄がかかったような画面は「印象派を30年も先取りした」「20世紀抽象画の先駆け 」ともいわれています。
    • 代表作品・作品解説
    • 【雨、蒸気、スピード――グレート・ウェスタン鉄道】

      絵画史上はじめて「速度」を描き出すことに成功したといわれている作品。靄の中から飛び出してきたような列車は遠近法が極端につけられ、列車の疾走感の印象を演出しています。

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    海の猟師たち
    (1796年)

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    解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テメレール号
    (1838年)

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    吹雪-港の沖合の蒸気船
    (1842年)

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    吹雪―アルプスを越えるハンニバルとその軍隊
    (1812年)

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    ヴェネツィア―グランドキャナル
    (1835年)

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    ポリュフェモスを翻弄するユリシーズ(ホメロスの「オデュッセイア」)
    (1829年)


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    ジェリコー(Géricault)の代表作品・経歴・解説

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    メデューズ号の筏

    (1818-19年) 油彩・カンヴァス 491×716cm ルーブル美術館/パリ

    テオドール・ジェリコー(Théodore Géricault)
    1791年9月26日生-1824年1月26日没
    フランス / ロマン派
    • ロマン主義の先駆者・現実を見つめ続けた画家、ジェリコー
    • 位置づけ:ジェリコーの作風は古典主義的ですが、題材は神話画や宗教画ではなく現実社会でした。画家が描いた「メデューズ号の筏」は、ロマン主義のはじまりの絵ともいわれていますが、その徹底した現実描写は、19世紀写実主義の先駆けとも言われています
    • 半生:ピエール・ナルシス・ゲランなど古典主義の画家に師事するも、大きく影響を受けているのはルーベンスやティツィアーノの作品で、躍動的な人体は過去の巨匠から学びとりました。また、馬が好きで生涯にわたって数多く作品や素描を残しており、乗馬好きでもありましたが、落馬が原因で33歳の若さで夭折しました。友人のドラクロワは大いに嘆き悲しみ、ジェリコーの意志を引き継ぎロマン主義を幕開けました
    • 代表作品・作品解説
    • 【メデューズ号の筏】

      ジェリコーの代表作で、サロンに発表する前に実際に起こった事故を元に描かれています。フランス海軍メデュース号が座礁し、乗組員150人あまりが急ごしらえの筏で12日間漂流、殺人・食人等の生存競争が繰り広げられ、他の船によって発見されたときには生存者が15人となっていた、、、というもの。徹底した写実表現のために、処刑場で死人のデッサンをしたり病院で生存者に取材したそうです。

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    エプソムの競馬
    (1821年)

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    突撃する近衛猟騎兵士官
    (1812年)

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    戦場から去る負傷した
    胸甲騎兵士官
    (1814年)

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    ねたみ偏執狂
    (1823年)


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