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ヴァン・ダイク(アンソニー・ヴァン・ダイク,Anthony van Dyck)の代表作品・経歴・解説

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狩り場のチャールズ1世 または 英国王チャールズ1世の肖像

(1635年) 油彩・カンヴァス 272×212cm ルーブル美術館/パリ

アンソニー・ヴァン・ダイク(Anthony van Dyck)
1599年3月22日生 - 1641年12月9日没
フランドル / バロック美術
  • イギリス肖像画に多大な影響を与えた、17世紀フランドルの代表的画家
  • 経歴:幼い頃から絵画の才能を発揮していたヴァン・ダイクは、16歳で自分の工房を開くほどの腕前を持っていました。当時絶大な人気のあったルーベンスの工房に弟子入りし、ルーベンスの右腕として2年間制作。<その後赴いたイタリアでティツィアーノらのヴェネツィア派の色彩の魅力を発見します。フランドルに戻ると、これら巨匠の作風とヴァン・ダイクの画風を融合した、独特の優美で洗練された繊細な作風を確立させます。
     1632年にイギリスに渡ると、チャールズ1世の宮廷画家として仕え王や貴族たちの肖像画の制作を主たる仕事とし、イングランドにおいて大成功を収めるにいたりました。
  • 肖像画家:ヴァン・ダイクと同じ生年のベラスケス、この2人こそが、最初期の宮廷肖像画家として卓越した才能を見せた画家と言われており、ヴァン・ダイクはイギリスの肖像画に多大な影響を与えました。当時、肖像画は神話画や歴史画よりも格が下位に置かれていたことから、画家としては多少の不満はあったかもしれませんが、繊細な感情の描写やさりげない演出、静的な表現を得意としていた彼にとって、最も最良の道といえるのが肖像画の分野だったのかもしれません。また師であるルーベンスが、ダイナミックな構図、ふくよかに肉付いた生き生きとした人物描写により国際的に活躍していたことから、他分野での成功を模索していたのかもしれません。
  • 代表作品・作品解説
  • 【狩り場のチャールズ1世】

    派手な装飾品等を身につけていないため、一見するとイングランド国王ではなく田園地帯を散策している田舎の紳士に見えるかもしれない本作は、明けはじめの空の他の大半が影に沈んでいる中に、王であるチャールズ1世だけを全身くっきりと浮かび上がったように描くことでその存在を強調しています。また、天性の統治者としての威厳に満ちた、しかしどこか冷酷で人を寄せ付けないようにも思える繊細な表情は、将来的に必ずしも安泰ではなかった自らの王位や宿命をも鑑賞者に感じさせます。
作品 Pick Up
※画像はクリックで拡大します
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自画像
(1621年)

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ヘンリエッタ・マリアと小人ジェフリー・ハドソン
(1633年)

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ジョン・ステュアート卿と弟バーナード・ステュアート卿の肖像
(1638年)

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リナルドとアルミーダ
(1629年)

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マリー=ルイーズ・デ・タシスの肖像
(1630年)

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馬上のチャールズ1世とサン・アントワープの領主の肖像
(1633年)

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ヘンリエッタ・アン・ステュアート


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ムリーリョ(Murillo)の代表作品・経歴・解説

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スルトの無原罪の御宿り

(1678年) 油彩・カンヴァス 274×190cm プラド美術館/マドリッド

バルトロメ・エステバン・ムリーリョ(Bartolome Esteban Perez Murillo)
1617年12月31日生 - 1682年4月3日没
スペイン / バロック期
  • スペイン「黄金の世紀」を代表する画家。愛らしい聖母子像で有名
  • 位置づけ:スペインの重要な画家のひとりとして挙げられるムリーリョは、代表作「無原罪の御宿り」のような聖母子像等の宗教画で非常に高名であるとともに、路上の貧しい子どもや貧しい花売りの少女らを主題とした風俗画でも優れた作品を多く残しています。特に故郷であるセビーリャを中心に人気を獲得していたムリーリョの作品は、多数模写・版画化されており、セビーリャ派の指導的立場でもありました。
  • 作風:画面全体が薄もやに覆われたような夢幻的な作風は、スティロ・バポローソ(薄もやの様式)と呼ばれ、後期から晩年の作品に多く見られます。愛らしい天使や夢見る乙女のようなマリア像は、次の時代であるロココ様式を先取りしているとも言われています。
  • 代表作品・作品解説
  • 【スルトの無原罪の御宿り】

    繰り返し同テーマの作品を描いたムリーリョの代名詞ともいえる作品。「無原罪の御宿り」とは、キリストが精霊によって処女マリアの胎内に宿って現在を免れたように、マリア自身も天から下降し母アンナの胎内に情欲の交わりなしに宿ったため、潔白な存在であるとするキリスト教の教義ものです。この荘厳な場面を、多数のかわいらしい天使に囲まれた、夢見る愛らしい乙女としてマリアを描いています。
作品 Pick Up
※画像はクリックで拡大します
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無原罪の御宿り(エル・エスコリアルの)
(1660-65年)

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蚤をとる少年
(1645-50年)

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ロザリオの聖母子
(1650-55年)

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受胎告知
(1655-60年)

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幼児キリストと聖ヨハネ
(1670年)

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自画像
(1670-73年)

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窓辺の2人の女
(1655-60年)


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プッサン(ニコラ・プッサン,Nicolas Poussin)の代表作品・経歴・解説

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アルカディアの牧人(羊飼い)たち

(1638-39年) 油彩・カンヴァス 85 x 121cm ルーブル美術館/パリ

ニコラ・プッサン(Nicolas Poussin)
1594年6月15日生 - 1665年11月19日没
フランス / 古典主義
  • 知的で哲学的な独自の古典主義を貫いた、プッサン
  • 位置づけ:フランスで生まれ、イタリアのルネサンス3大巨匠であるラファエロに傾倒し、ローマで絵の修行に励みます。彼の活躍した17世紀は、激しい明暗対比や劇的な感情表現が特徴のバロック絵画が全盛期でしたが、プッサンは落ち着いた色彩、ゆるぎない構成力による独自の古典主義表現を追及しました。
  • 作風:古今の文学に精通していたプッサンの主題は、神話や聖書、中世の叙事詩などで繰り広げられていく人間の運命であり、それに対する画家の省察でした。絵画は見た目よりも精神に訴えかけるべきと考えていたプッサン。1648年頃からは英雄的風景、あるいは悲劇的風景と呼ばれる荘重な風景画を、1650年代後半からは寓意的な内容を持った神話的風景を描いています。
  • 代表作品・作品解説
  • 【アルカディアの牧人(羊飼い)たち】

    謎多き名画として知られているプッサンの代表作である本作のタイトル、アルカディアとは、ギリシャにある古代より牧人たちが幸福に暮らす理想郷とされてきました。画中の人物は牧人とされ(女性は女神とする説もあり)皆で中央の墓石に刻まれたラテン語「エト・イン・アルカディア・エゴ」を読み取っています。この意味は「アルカディアにも私はいる」「かつて私もカルタディアにいた」と2つ解釈ができるため、「私」とは何を示しているかが長年謎とされています。現在唱えられている説として、①「私」とは「死」でる、つまり「楽園アルカディアにも死はある=死はどこにでも存在する」という解釈、もしくは②「私」とは「墓石の死者」であり、埋葬者が生前はアルカディアにて人生を過ごしたとする説があります。
作品 Pick Up
※画像はクリックで拡大します
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ゲルマニクスの死
(1628年)

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サビニの女の略奪
(1633-34年)

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フローラの王国
(1631年)

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時の音楽に合わせての舞踏
(1640年)

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自画像
(1649-50年)

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洗礼者聖ヨハネ聖エリザベスのいる聖家族
(1651年)

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ダイアナとエンデュミオン
(1630年)


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クロード・ロラン(クロード・ロラン,Claude Lorrain)の代表作品・経歴・解説

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シバの女王の船出 またはシバの女王が乗船する港

(1648年) 油彩・カンヴァス 149.1×196.7cm ナショナルギャラリー/ロンドン

クロード・ロラン(Claude Lorrain)
1600年頃生 - 1682年11月23日没
フランス / バロック・古典主義
  • 近代風景画に大きな影響を与えた「理想的風景画」
  • 位置づけ:クロード・ロランはプッサンと並んで17世紀フランスの代表的な画家で、風景画の領域において西洋絵画史に大きな影響を及ぼしました。初期はタリアのドメニキーノ、カラッチらの影響を受けた画風でしたが、次第に画家独特の「誰の目にも美しい」詩情性を持った理想的な風景画の制作へと発展していきます。イギリス・ロマン主義の風景画家ジョン・コンスタブルはクロード・ロランのことを「世界が今まで目にした最も完璧な風景画家」だと述べ、クロードの風景では「全てが美しく-全てが愛らしく-全てが心地よく安らかで心が温まる」と絶賛しています。300点近い絵画、1200点余りの素描を残しています。
  • 風景画の地位:17世紀ローマでは風景画は真剣に取り組まれるべき絵画のモチーフとして考えられていなかったため、ロラン自身も表向きは神話、聖書を主題とした作品を描いています。しかし、主題である人物は常に小さく描かれていることから、人物よりも風景の表現方法に関心があったことがうかがえます。
  • 代表作品・作品解説
  • 【シバの女王の船出】

    旧約聖書に登場するシバ国の女王が、みずから抱える難題に知恵を授かるため、イスラエル王のソロモンを訪れた場面<が描かれています。黄金色の太陽をバックにした港の神々しさ、古典的建造物の重厚感など、ロランの目指した「理想的風景」をつくりあげる要素が詰め込まれた、画家の代表作。
作品 Pick Up
※画像はクリックで拡大します
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アポロとメルクリウスのいる風景
(1645年)

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デロス島のアイネイアスのいる風景
(1671-72年)

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クリュセイスを父親の元に返すオデュッセウス
(1644年)

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レベッカの結婚
(1634年)

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踊るサテュロスとニンフのいる風景
(1682年)

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聖パウラが上陸するオスティアの港
(1639-40年)


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ベラスケス(Velázquez)の代表作品・経歴・解説

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女官たち(ラス・メニーナス)

(1656年) 油彩・カンヴァス 318×276cm プラド美術館/スペイン

ディエゴ・ベラスケス(Diego Rodríguez de Silva y Velázquez)
1599年6月6日(洗礼日) - 1660年8月6日没
スペイン / バロック期
  • 「画家の中の画家」「王の画家」ベラスケス
  • 宮廷画家:24歳の若さで宮廷画家となり、当時国王の肖像画を描くことを許された唯一の画家であるベラスケス。特に王女マルガリータを描いた肖像画で有名です。宮廷画家として活躍する前は、風俗画―特にボデコン(厨房画)といわれる庶民の台所の光景を多く描いていました
  • 画風:「鏡のようなリアリズム」といわれるほど徹底した写実表現で、王族や貴族を美化して描いたり理想化することなく描きました。厳とした写実表現にありがちな冷徹な描写ではなく、軽やかな筆触や溢れ出る色彩によって、描かれている人物の体温が伝わってくるような人間らしさを描いていることが特徴です。また、深い明暗対比を特徴とするバロック美術にイタリア旅行で観たティツィアーノらから学んだ光と色彩を融合し、独自の画風を築いていきます。その生き生きした筆使いは特に印象派の画家から大絶賛され、ルノワールもその色使いに感嘆の言葉を残しています。
  • 代表作品・作品解説
  • 【女官たち(ラス・メニーナス)】

    「絵画の神学」と称されたベラスケスの晩年の傑作。フェリペ4世の王女マルガリータを中心に侍女、矮人(わいじん)、犬の背中に足をかけている道化師などが描かれ、画面左には巨大なキャンバスの前で制作中のベラスケス自身の姿が誇らしげに描かれています。中心の王女マルガリータを含め、画中の人物は鑑賞者の方へ視線を向けており、何かに気付いて一瞬、動作を止めたようなポーズで描かれています。その「何か」は画面奥の壁に描き表された鏡に暗示されています。この小さな鏡にぼんやりと映るのは国王フェリペ4世夫妻の姿であり、この絵の鑑賞者の位置に立って画中の人物たちを眺めているのは実は国王その人となります。このような複雑な構図によって、鑑賞者は国王とともにこの場面を見ているように意識し、自分が画中の人物に見つめられているような錯覚をおこします。
    また構図だけではなく画面全体をやさしく包み込む光のニュアンス、宝石のように輝く王女マルガリータ、厚塗りと薄塗りを使い分けた素早い筆致、空間の広がりなどの全ての要素が調和し、不思議なまでの均衡と緊張感を纏っており「名画中の名画」とまでいわれるにいたっています。
  • 【教皇インノケンティウス10世】

    「ベラスケスの肖像画家としての腕前は、まさに比類がなかった。フェリペ4世の醜い顔を格段美化することなく、その高貴と威厳をありありと目に見えるようにできたし、マルガリータ王女の初々しさ愛らしさを忘れがたく後世に残し、また宮廷道化師たちの自尊と悲哀、その人生までも描ききった。彼の鋭い人間観察力が、ヴァチカンの最高権力者に対しても遺憾なく発揮されたのはとうぜんで、イノケンティウス十世は神に仕える身というより、どっぷり俗世にまみれた野心家であることが暴露されている。」引用:中野京子著:怖い絵

関連検索

  • ベラスケスの所属カテゴリー

    Top > バロック美術 > ベラスケス

    Top > 画家名 > ベラスケス

  • 作品 Pick Up
    ※画像はクリックで拡大します

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    教皇インノケンティウス10世
    (1650年)

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    王女マルガリータ(5歳頃)
    (1656年)

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    王女マルガリータ(8歳)
    (1659年)

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    アラクネの寓話(織女たち)
    (1657年)

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    鏡の前のヴィーナス
    (1647-51年)

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    ブレダの開城
    (1634-35年)

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    道化パブロ・デ・バリャドリードの肖像
    (1634年)

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    バッカスの勝利(酔っぱらいたち)
    (1628-29年)

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    マルタとマリアの家のキリスト
    (1618年頃)

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    聖母戴冠


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